心理学科・心理学専攻でよかったこと(学生アンケート詳細編2)
心理学科の教員です。
「学生アンケート」(→詳細)の紹介の第2回です。
今回は次の「心理学科・心理学専攻でよかったと思うこと」を紹介します。
1. この大学に進学を決めた理由
2. 東京女子大学の心理学科・心理学専攻でよかったと思うこと【この記事です!】
3. 好きな授業と、成長したと思う授業
4. 受験生・高校生・後輩へのメッセージ
5. アルバイト事情
6. 空き時間の活用方法
全体集計
まず、「よかったと思うこと」の集計結果です!
※1人が複数個を挙げていることもあるため、合計は回答総数と一致しません。
では、具体的な回答の内容も見てみましょう。
①成長や学びを感じる
「傾聴力の大事さを学んだ」(4年生)
「心理学に関する用語は流行のように扱われがちだが、適切な理解をできるようになった。(HSP、発達障害など) 合理的配慮を学び障害者と接する時の適切な心構えを学べた。」(4年生)
「日常にあるようなことが多く題材として扱われているので、生活や物の見方が変わったこと、論文を批判的に見る力がついたり、与えられた情報についてしっかりと考えられる力がついたことが良かったと思います。」(3年生)
心理学は日常の様々な出来事につながります。
臨床心理学は発達障害などのテーマと関係しますし、社会心理学は部活動などの集団運営のほか、差別や偏見の問題とも関係します。
その意味で、「心理学を通じて社会の理解を深める」という学びも多いようですし、心理学の中身とは別に「傾聴力」「ものの見方」など、社会で生きる上での一般的なスキルも高まりそうです。
②日常生活に役立つ
「人の心がどう働きやすいかを知ることで、以前よりも自分や周りの人の行動を、客観的に見られるようになった。」(1年生)
「世の中のものがどのような心理で作られているのか分かるようになったり、心理学的視点で改善した方がいいことを考えられるようになったりした。」(2年生)
1位の内容とも重なりますが、社会問題や困りごとの多くは人が関係しますし、人間関係から生まれます。
その意味で、「少し生きやすくなる」「世の中のことを冷静にみられるようになる」ということもポイントでしょうか。
③&④学生と教員の雰囲気
学生について…
「(特に東女の心理は)ものすごく真面目な子が多いので真面目に授業に行けるし課題を出さなくてはという気分になり、学費回収に有効。」(2年生)
「心理学の生徒は皆真面目で優しく穏やかな子が多いです。先生も本当に穏やかで優しい方ばかりです。専攻人数自体小規模なためアットホームで過ごしやすいなと感じます。」(4年生)
「実験作成は大変だったが、同じゼミ生の人たち支えあったことで、とても仲が深まったこと(他の学部の人たちに驚かれるくらいみんな団結します笑)」(4年生)
教員について…
「心理学専攻の先生方はみんな個性的で授業も面白いし、とても優しいので相談などもしやすそう。学生から好かれていたり尊敬されている先生が多い」(4年生)
「先生のサポートが手厚いため、レポート課題がたくさんあっても乗り越えることができ、心理学を専攻してよかったと思った。」(3年生)
穏やか・優しい学生が多く、とてもまじめなことは私(教員)もよく感じます。
4年間少人数で活動し、グループ作業も多いので、友だちを作りやすい環境かもしれません。
心理学科はどうしても課題が多くなったり、統計分析などの理系の要素も入るのが大変ではあります。
ただ、その反面、「みんなで支えあって、仲良くなる」という意味ではプラスのようです(教員としてはとても安心しました)。
教員に対しても「個性的」「優しい」「サポートが手厚い」教員が多い、という感想をもらいました。
私が教員の立場なので、自分たちを褒めるコメントを自分で紹介するというのがうさんくさい気持ちもありますが(苦笑)、学生のみなさんが少しでも多くのことを学び、納得ができる学生生活を送ることができるように、サポートはしているつもりです。
いかがだったでしょうか?
少しでも心理学科の様子を知る役に立てていたら嬉しいです。
次回はもう少し踏み込んで、「好きな・成長した授業」を具体的に紹介予定です!