東京女子大学 心理学科
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投稿日時: 2025-08-11 投稿者: admin

オープンキャンパス

7月6日(日)、8月2日(土)・3日(日)にオープンキャンパスが開催されました。

教員による学科紹介・模擬授業と、在学中の学生と教員による個別相談が行われました。

「子どもが感情を隠すようになるのはなぜか」というテーマで、私も模擬授業をさせていただきました。時間が足りず充分にお話できなかったので、続きは大学の講義でお話できれば幸いです。

心理学科の教室では、卒業研究のポスター、教科書や教員の著書、学生の作成した心理学に関する資料を展示しました。個別相談も担当した学生たちが展示や模擬授業の資料配布などをテキパキと進めてくれて、とても助かりました。

次回のオープンキャンパスは、2026年3月21日(土)です。東京女子大学の美しいキャンパスに是非足を運んでみてください。

投稿日時: 2025-07-14 投稿者: admin

前期末のキャンパスの小景色

7月になりました。

前期の授業も2週間を切りましたね。

教員たちは期末のレポート課題の提示や、期末試験作成の準備に追われます。

職員たちは補講の時間割を組んだり、試験監督の補佐に連絡をしたりと忙しくしてます。そして、もちろん、学生たちは、レポート課題や試験勉強で大忙し。

図書館は遅くまで電気がついています。

先日、購買部でこんなクッキーをみつけました。

単位クッキーですって!

一つの袋に2枚入ってます。ふふふ。

半期の多くの授業は、2単位をゲットできます。

(心理学の実験演習等は1単位のものもあるんですが)

先週、卒論ゼミ(前期の履修で2単位をゲットできる科目)の学生たちに、

単位クッキーを1枚ずつ御裾分け。

「やった、単位もらえた。ん? 1単位だけですか?!」

12月の卒論提出に向けて、調査を始めている4年生たち。

就職活動や公務員試験、大学院試験と調査の両立はとても大変なはずですが、

一週間に一回、ゼミ生が顔を合わせると、教室はなんともすがすがしいエネルギーで満ち溢れます。

今年は猛暑のせいか、カラスの襲来も例年ほどひどくはない気がします。

でも、恒例のこの看板、今年もあちらこちらに出ています。

前期末のキャンパスの風景でした(ま)

投稿日時: 2025-07-01 投稿者: admin

万博

先日、大学院の指導教員の先生のご還暦祝いに、関西に行ってきました。

先生の研究室出身者・現役の院生さん達が集まり、旧交を温めてきました。

博士課程修了後に学術界に残っている方々はもちろん、修士課程を出てすぐに一般企業に就職された修了生の方々も沢山いらしていました。私の指導教員の先生は、喧嘩別れして出て行ったという院生の話を少しも聞いたことがありません。先生の人望の厚さがありありとわかる顔ぶれでした。

その後、万博に少し顔を出してきました。

世界最大級のアンモライトの化石です。視知覚に関する授業で使おうと思っています。

IPS細胞を用いて作られた、動くミニ心臓です。心臓の形をしたコラーゲンの膜にiPS細胞から作った心臓の筋肉の細胞をしみ込ませて作ったものだそうです。既に実用化もされている、未来の医療技術だそうです。

最後に、以下は東京女子大学の9号館の入り口扉にとまっていた「オオミズアオ」という生き物です。

「幸運をもたらす」とされている、絶滅危惧種だそうです。Google先生によると、羽化すると食事を一切しないらしく(←これは蚕の成虫も同様です)、一週間ほどでこの美しいエメラルドグリーンの姿が見られなくなるそうです。その稀少性から、幸運をもたらすとされているそうです。

東京女子大学は、そんな自然に溢れた大学でもあります。裏の林では、キツツキや、オオルリや、綺麗なヒタキ類や、エナガの幼鳥の集まり(通称エナガ団子)も見られます。オオタカの幼鳥も見られます。

投稿日時: 2025-06-26 投稿者: admin

心理学科・心理学専攻でよかったこと(学生アンケート詳細編2)

心理学科の教員です。

「学生アンケート」(→詳細)の紹介の第2回です。

今回は次の「心理学科・心理学専攻でよかったと思うこと」を紹介します。

1. この大学に進学を決めた理由
2. 東京女子大学の心理学科・心理学専攻でよかったと思うこと【この記事です!】
3. 好きな授業と、成長したと思う授業
4. 受験生・高校生・後輩へのメッセージ
5. アルバイト事情
6. 空き時間の活用方法

全体集計

まず、「よかったと思うこと」の集計結果です!

※1人が複数個を挙げていることもあるため、合計は回答総数と一致しません。

では、具体的な回答の内容も見てみましょう。

 

①成長や学びを感じる

「傾聴力の大事さを学んだ」(4年生)

「心理学に関する用語は流行のように扱われがちだが、適切な理解をできるようになった。(HSP、発達障害など) 合理的配慮を学び障害者と接する時の適切な心構えを学べた。」(4年生)

「日常にあるようなことが多く題材として扱われているので、生活や物の見方が変わったこと、論文を批判的に見る力がついたり、与えられた情報についてしっかりと考えられる力がついたことが良かったと思います。」(3年生)

心理学は日常の様々な出来事につながります。

臨床心理学は発達障害などのテーマと関係しますし、社会心理学は部活動などの集団運営のほか、差別や偏見の問題とも関係します。

その意味で、「心理学を通じて社会の理解を深める」という学びも多いようですし、心理学の中身とは別に「傾聴力」「ものの見方」など、社会で生きる上での一般的なスキルも高まりそうです。

 

②日常生活に役立つ

「人の心がどう働きやすいかを知ることで、以前よりも自分や周りの人の行動を、客観的に見られるようになった。」(1年生)

「世の中のものがどのような心理で作られているのか分かるようになったり、心理学的視点で改善した方がいいことを考えられるようになったりした。」(2年生)

1位の内容とも重なりますが、社会問題や困りごとの多くは人が関係しますし、人間関係から生まれます。

その意味で、「少し生きやすくなる」「世の中のことを冷静にみられるようになる」ということもポイントでしょうか。

 

③&④学生と教員の雰囲気

学生について…

「(特に東女の心理は)ものすごく真面目な子が多いので真面目に授業に行けるし課題を出さなくてはという気分になり、学費回収に有効。」(2年生)

「心理学の生徒は皆真面目で優しく穏やかな子が多いです。先生も本当に穏やかで優しい方ばかりです。専攻人数自体小規模なためアットホームで過ごしやすいなと感じます。」(4年生)

「実験作成は大変だったが、同じゼミ生の人たち支えあったことで、とても仲が深まったこと(他の学部の人たちに驚かれるくらいみんな団結します笑)」(4年生)

教員について…

「心理学専攻の先生方はみんな個性的で授業も面白いし、とても優しいので相談などもしやすそう。学生から好かれていたり尊敬されている先生が多い」(4年生)

「先生のサポートが手厚いため、レポート課題がたくさんあっても乗り越えることができ、心理学を専攻してよかったと思った。」(3年生)

穏やか・優しい学生が多く、とてもまじめなことは私(教員)もよく感じます。

4年間少人数で活動し、グループ作業も多いので、友だちを作りやすい環境かもしれません。

心理学科はどうしても課題が多くなったり、統計分析などの理系の要素も入るのが大変ではあります。

ただ、その反面、「みんなで支えあって、仲良くなる」という意味ではプラスのようです(教員としてはとても安心しました)。

教員に対しても「個性的」「優しい」「サポートが手厚い」教員が多い、という感想をもらいました。

私が教員の立場なので、自分たちを褒めるコメントを自分で紹介するというのがうさんくさい気持ちもありますが(苦笑)、学生のみなさんが少しでも多くのことを学び、納得ができる学生生活を送ることができるように、サポートはしているつもりです。

 

いかがだったでしょうか?
少しでも心理学科の様子を知る役に立てていたら嬉しいです。
次回はもう少し踏み込んで、「好きな・成長した授業」を具体的に紹介予定です!

投稿日時: 2025-06-15 投稿者: admin

キャンパスの小景色

5月に一年ゼミで図書館を訪問。
入口に本学が保管している資料が展示されてました。
そのひとつに『かぐや姫』の英訳の「ちりめん本」が!

「ちりめん本」というのは、明治時代につくられた和紙でできた絵本のようなもの。
多色刷りの絵がなんとも雰囲気があります。
『かぐや姫』は英語でPrinces of Splendor といい、
英訳は、宣教師Edward Rothesay Millerが、絵は小林永濯が描いてるそうです。

4月に院生たちとキャンパス散歩をして、
「もみじの花」をみたことないという院生たちに教えました。
赤い花をみた院生たちからは、
「花といわれないとわからない」「地味ですね」という感想が(笑)。

あれから一か月以上たち、もみじの葉には、こんなものが。
なんでしょう。そ、これは、プロペラ型のもみじの種。
親の樹からできるだけ遠くに飛んで芽を出すのでしょう。

東京も梅雨にはいりました。
緑の多いキャンパスの雨の日は、緑がひときわ輝いています。
なんとなく下がり気味になる気持ちが、やわらかく上向きに。

この時期は、アジサイがあちらこちらできれいな姿をみせてくれてます。
紫や水色、濃いピンク色や白もあります。
私のすきなガクアジサイも目を楽しませてくれます。
探してみてください。

購買部に足をむけると、各地のラーメン大集合フェア。
とにかく、いろんな地方のいろんなラーメンが棚狭しと並んでいます。

日本各地から集まってる東女生。
自分の地元のラーメンは見つかったかしら。
私の本籍がある京都の桃花春のラーメンも見つけた!
なんとなく見てるだけでもわくわくします。(ま)

投稿日時: 2025-05-15 投稿者: admin

セボンスター

こんにちは、心理学専攻3年のOです。今回初めてブログを書かせていただきました!

皆さんはセボンスターをご存じですか。
スーパーのお菓子売り場などに売っている、チョコレートとペンダントが箱の中に入って売っているあれです。
プラスチックでできたネックレスやチャームが欲しくて買ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際私も、妹が欲しがっていると聞いて最近買いました。
セボンスターの内容は1年のうちに何度か変わるようで、最新のものにはメッキタイプ、キラキララメタイプ、パールプラタイプの3種類がありました。
その中にも様々なデザインがあり、色違いも含めるとなんと85種もあるそうです。
その中でも妹が狙っているのはたった1種類、メッキタイプのレトロポップというもの。
買っても出るのはキラキララメタイプが多く、たまにメッキタイプが出ると大喜びしていました。

85種の中からたった1種を当てるなんて不可能に近いですよね。
でも買ってしまうのです。
次こそは出るのではないか、と思ってしまうのです。
毎回欲しいものが出るのだったら、おそらく1回買って終わっていたでしょう。
しかし現実はそうはいきません。
たまにメッキタイプが出て喜び、他は目当てのものが出ず、何回も繰り返してしまう。
この現象、オペラント条件付けの実験結果ととても似ているのです。

オペラント条件付けとは、自発的な行動に対し報酬や罰を与えることで行動の変容や学習が生じるというものです。
有名な例として、スキナー箱のネズミがあります。
あるレバーを押すと餌が出るという仕掛けがある箱にネズミが入っていて、ネズミは偶然そのレバーを押します。
すると餌が手に入るので、ネズミは次第にそのレバーを押すようになっていきます。
これはレバーを押せば餌がもらえる、ということをネズミが学習したことになります。
これがオペラント条件付けです(詳しく知りたい方はぜひ心理学科へ!)。

この実験にはさらに続きがあります。
餌がもらえる確率について、レバーを押せば毎回餌がもらえる場合と餌がもらえるかはランダムな場合を比べたとき、ランダムな場合のほうが学習した行動が維持されるというものです。
つまり必ず餌が出てくる場合は餌が出なくなると間もなくレバーを押すのをやめますが、ランダムだった場合はレバーを押すという行動を維持するということです。

これ、わたしがセボンスターに対して行っていた行動と同じではないですか。
自発的にセボンスターを買って、たまにメッキタイプで喜んで、また買ったら出るかもしれない、と期待してしまう。
現代人の行動も、ずっと前の実験で説明がついてしまうのですね。

投稿日時: 2025-05-12 投稿者: admin

進学を決めた理由(学生アンケート詳細編1)

心理学科の教員です。

学生生活のページ(詳細)では、「学生アンケート」を紹介しました。

しかし、実は在学生のみなさんにはとても多くの回答をもらっており、紹介しきれていませんでした。

そこで、このブログで、在学生の協力で作った集計結果と教員のコメントを、何回かに分けて詳しくご紹介します。

次のような内容を公開予定です。

1. この大学に進学を決めた理由【この記事です!】
2. 東京女子大学の心理学科・心理学専攻でよかったと思うこと
3. 好きな授業と、成長したと思う授業
4. 受験生・高校生・後輩へのメッセージ
5. アルバイト事情
6. 空き時間の有効活用方法

今回は早速、「この大学に進学を決めた理由」についての結果を紹介します。

  

全体の集計結果

まず、全体の集計結果は次のようになりました。

※志望動機の集計結果。複数回答可。

「心理学に興味があった」という回答が半数近く、次が「学校の雰囲気や特徴」でした。

では、在学生は具体的にどのようなことを感じ・考えて、進学を決めたのでしょうか?

順番に、具体的な回答の内容もご紹介します。

  

①心理学に興味があった

「初めは、「心理学って面白そう!」という、興味本位でした。将来の職業を見据えて専攻を決める方も多いと思いますが、私は、大学は学ぶところだし、職業を見据えることを第一とするのではなく、自分が1番学びたいことを選ぼうと思い、心理学を選びました。」(2年生)

「認知、社会、発達、臨床と幅広く学べるため(学校によってはこの4つの内3つしかないところなどがありました)」(1年生)

「音声や音楽に関する心理学を学びたいと思っていて、その研究をしている先生がいたから」(4年生)

  

心理学って面白そう!という素朴な関心で決めた学生が多いようです。

ただ、心理学と言っても、その中には様々な分野があります。

入学の段階では「なんとなく心理学」くらいでもよく、入学してから色々な授業を受けて「○○心理学」への関心を見つけられる・変えられることは良い点かなと思います。

もちろん、3つめのコメントのように、「これがやりたい!」と明確に決まっている人も大歓迎です。

  

②学校の雰囲気や特徴

「東京女子大学を選んだ理由は、キャンパスを見学して雰囲気が良く、キャンパスツアーをしてくれた学生の方が素敵だったからです。心理学は漠然と興味があったので選びました。」(2年生)

「元々心理学に興味があったのだが、校舎の趣のある雰囲気に魅力を感じたことが最終的な決定打となった。」(4年生)

「自分の学びたい学問があり、自宅から通える範囲だったから」(1年生)

  

では、なぜ他の大学の心理学科ではなかったのか?については、上のような回答がありました。

建物や学生の人柄など、学校の雰囲気が良かったから……といった回答が多いですね。

「心理学への興味」+「学校の雰囲気」という組み合わせの回答もおおかったです。

少しでも関心がある受験生の方々は、ぜひオープンキャンパスにもお越しください! キャンパスの見学や、教員による模擬授業への参加、在学生への色々な相談などができます。

③公認心理師、臨床心理士

「公認心理師を目指すことができる大学だったから」(3年生)

「カウンセラーになりたくて、大学院が第一種指定大学院に指定されていたから」(3年生)

  

公認心理師の資格取得を目指すなど、将来を考えたという回答も多かったです。

実際大学院にまで進学する人も多いですし(詳細)、入学後に関心が変わる人もたくさんいます(詳細)。

「入学の段階で絶対に資格取得を目指さないといけない!」というわけではないのですが、学んだ先の職業(の一例)がイメージできることは魅力なのかもしれません。

  

いかがだったでしょうか?

その他にも、「親と高校の担任のイチオシだった」「心理学を勉強したくて過去問を解いた時にギリギリ受かりそうだと思ったから」など、人によって様々な志望動機がありましたが、共通するのは「心理学がやりたい」「学校の雰囲気」あたりのようです。

少しでも心理学科の様子を知る役に立てていたら嬉しいです。

次回は「この学科・専攻でよかったこと」を紹介予定です!

投稿日時: 2025-04-25 投稿者: admin

キャンパスの昼休み

4月の昼休み。
新緑がやさしく広がる我らのキャンパスには
学生以外にも不思議な生命体が存在しています。

23号館の前で遭遇した、ピンク色のうさぎ。(写真1)
正体は…
キリスト教センター主催のハッピー・イースターをもりあげてくれてるうさぎさんでした。
キリスト教センター内では、パンや焼き菓子なども販売しているそうです。
ほほえましくぼおっと見ていたら、「写真撮ってください」といわれました。
はいはい。まかせてください。

食堂と購買部の建物の前で遭遇したのは、おまわりさん!(写真2)
その正体は…
キックボードの安全な乗り方やルールを教えてくれている荻窪警察の警察官でした。
キャンパスの近くでもポート(キックボードを借りたり、返したりするところ)をちらほら見かけるようになりました。
学生が試乗するのをぼおっと見ていたら、突然「警察のかたですか」と質問されました。
いえいえ。
どうやら、警視庁への就職を考えている上級生が警察官に相談をしたかったようです。

ぼおっとしているといろんな遭遇のある春のキャンパスでした。(ま)

投稿日時: 2025-03-27 投稿者: admin

旧ブログもぜひご覧ください!

2025年3月までは、下記のブログを使用していました。

教員や学生の様々な記事があるので、ぜひこちらもご覧ください。

http://twcu-psy.cocolog-nifty.com/blog/

投稿日時: 2025-03-19 投稿者: admin

卒業、修了おめでとうございます

大学院の修了式は3月14日に、
そして、学部の心理学専攻の卒業式は3月18日にありました。

みんな、おめでとうございます。
そして、大学生活に伴走してくださったご家族の皆様、おめでとうございます。

みんな、すてきな着物やはかま姿。髪飾りもお似合いでした。

卒業生の多くが入学した2021年度は、コロナ禍の影響がつづき、授業がズームによる完全オンラインから、少しずつ教室とオンラインとのハイブリッドで行われたりしている時期でした。

音声入力を今頃知る(2月のブログ参照)私ですから、当時はとても大変でした。新しいツールにあたふた、そのツールを使うのにどたばた、そして当然、うまくは使いこなせず、落ち込んだり、イラついたりしていたのを記憶しています。

学生の皆さんも、私ほどではないとしても、環境の変化を前に、しかも、ちょっと弱音を吐けるクラスメイトが隣にいるわけでもない中で、心細く、心理的にも負担だったろうと思います。

あの試練を、私たちは経験してきたんです。自分たちをほめてしまいましょう。よくやったって。

不安でみじめで、二度と同じような思いはしたくないと感じますが、あのとき、教員同士で愚痴をこぼしたり、不安を共有したりして、ひとりではないと思えていたこと、少しずつ、ズームをはじめオンラインのツールを使って学生指導ができるようになったり、時間のないなかでもオンラインの研修だと受けられることがあったりしたことから、あれはあれで「いい体験」だったとようやく思えている自分がいます。

残念ながら、試練と思える体験がこの世からなくなるわけにはいかないのだろうと思いますが、試練から学べた、試練から気づけた、そんな風に振り返ることができたとき、試練は私たちを成長させてくれる「いい体験」へと変身するのです。特に、試練のなかにいてもひとりではないという気づきは、試練を「いい体験」に変身させるうえでの確かな土台だったように思うのです。

社会にでてから、試練を体験することがあったら、立ち止まって、ちょっと腰を下ろして、そこから何を学べたか、何を感じられたかをふりかえって大切にしてください。何よりも、ひとりではないことに気づいてください。いえ、もしも、もしも、「自分はひとりぼっちだ」と感じていたならば、大学に足を向けてください。迷わず教員にメールを送ってください。電話をオフィスにしてみてください。

教員たちは、あなたがたがひとりぼっちではないことに気づくために存在しています。そして、試練を乗り越えてからの報告ではなく、試練の最中のあなたの話をきかせてほしいと思っています。私たち教員は、あなたたちから聞く「いい結果」以上に、試練を通して得た「いい経験」を喜んで聴きたいのです。

どうか、元気で自分らしくいてください。(ま)

投稿日時: 2025-02-17 投稿者: admin

大学の2月‐音声入力にはまる教員ー

本学の一般入試が終わり、先日、合格発表がありました。

ほっとしている人もいるでしょうし、まだまだ気を引き締めて、努力を継続されている人もいることでしょう。

どんな結果も、自分にとってプラスとなる価値があることを覚えていてください。

さて、大学生はどんな2月をすごしているかというと、

期末試験もレポートも終わって、のんびりとしている時期です。

教員たちはどうしているかというと、

試験の採点をしたり、レポートを読んだり、成績つけたり、授業はないものの、それはそれで、いそがしい毎日です。

そんな日々、私は玄関前でつまづいて転んでしまい左手と顔面を地面に強打しました。

左上腕部は、整形外科医いわく、「みごとなくらいきれいだな」と感嘆されるような折れ方で骨折。

幸い手術はしなくていいとのことですが、激痛で息がとまるかもという日々を送っています。

頬は、折れていませんが、大きな口を開けて食事をすると痛みます。

それにしても、「痛み」っていうのは、共感的理解の限界を超えていますね。

いままで、いろんな人たちの「痛み」について理解しようと耳を傾けてきたけれど、まったくできていなかったんだろうなと

感じております。この痛みの連続は、経験しないと絶対にわからないものだなあって。

それに、片手では、いろんなことができないんですよ。これも、なってみないとわからない。

野菜は切れない(殺人鬼のようにふりかざせば、1メートルほど飛んで行ったがニンジンが切れた)、

皿は洗えない(なでるだけでぬるぬる)、料理できないからカップラーメンを食べようとしたけど蓋が片手であけられない、

服は前開きでないと着替えられない、前開きだけどジッパーだと寒い(あげられないから)、

炭酸のペットボトルの蓋があかない(炭酸でなければ歯であけられるようになったんだけど)、牛乳の紙パックの口があかない、

この社会、barrier-freeではないですね。多くの人たちの苦労に寄り添ってこなかったなと反省しきりです。

メールやラインも打てないと、仕事に支障がでるので悩んでいたら、仲間の教員から音声入力を教わりました。

これ、すごいですね。私は、腕を折らなかったら、まったく知らないままだったかもしれないです。

とはいえ、「自己」が「事故」となったり、「多い」が「おーい」となったりして、誤変換を直すのが大変。

でも、まるで新しいおもちゃをもらった幼児みたいに、返事をしなくていいようなラインにも

音声入力でお返事を書いたり、横にいる旦那に音声入力でメールを送ったりして、ちょっと楽しんじゃってもいます。

先日、心配してくれている大学の事務職員に、「だいじょうぶです、いまね、音声入力が気に入っていて・・・」と電話で話をしたら、

「え! 先生、温泉入浴ですか、いいですね~」と言われてしまいました。

音声入力でサクサク仕事するためにも、私、活舌をよくしていかないといけないなと思いました。(ま)

投稿日時: 2025-01-24 投稿者: admin

試験の季節

1月末から、全国で「試験」のシーズンです。

「試験」って好きになれませんね。

数字で線引きされ、自分の希望や夢が閉ざされるように感じるからかしらね。

他者からの一方的評価で自分の価値が決めつけられるように思うからかしらね。

でもよく考えると、希望や夢を持ち続けることは、どんな環境においても、私たちの自由です。

そこにたどりつく道が変わったり、速度が変わり時期が変更したりすることはあるかもしれませんが。

第三者が夢や希望を奪うことはできないのです。

また、自分の価値を決めたり、信じたりするうえで大切なのは自分自身です。

他者が決めつけた価値はアクセサリーみたいなもの。

自分が自分に感じる価値を大切にできていれば、アクセサリーはいりません。

がんばってきたこれまでのプロセスは、あなた自身が選んできたもの。たとえしぶしぶだとしても、ね。

いろんな思いで歩んできた自分を誇りに思い、今いるところにいる自分に「がんばったね」って労いの言葉を何度も何度もかけてくださいね。

「試験」なんかで、自分の価値すべてを決めることはできません。

だけど、「試験」があることで、新しい自分を発見したりすることもあり、その自分はこれからの道を歩むうえで大きな力になります。

期末試験やレポートを前にした大学生も、

多くの入学試験が待っている受験生も、

みんな、がんばっている自分を味方にして、健康に試験を乗り切ってください。

真っ青な空にのびるチャペルも、優しいまなざしで、本学の受験生を見守ってくれるだろうと思います。(ま)

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