東京女子大学 心理学科
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カテゴリー:Interview

投稿日時: 2025-04-03 投稿者: admin

卒業後の活躍について訊くインタビュー 長澤 理緒さん編

長澤 理緒さん
2023年 心理・コミュニケーション学科 心理学専攻 卒業
勤務先:医療機器販売企業

―― なぜ東京女子大学を受けようと思ったのですか?

オープンキャンパスに来たことがきっかけでした。

元々、高校生の頃は、大学では考え方の違いを学びたく、色々な人と関わりたいと思っていました。その点、女子大というと女性しかいないので、はじめは行こうという気持ちはほとんどありませんでした。

ただ、オープンキャンパスで社会心理学の先生の模擬授業を受けたときに、「男女差や偏見の仕組み」について教わる機会がありました。たとえば、世の中では「男性だから攻撃的」などのように言われることも多いですが、環境次第では女性も攻撃的になるし、偏見の問題も大きいと学びました。 それをきっかけに「心理学おもしろい!」となりました。また、キャンパスもきれいで自然もあり、素敵な環境に惹かれたことも東京女子大学に進学したいと思ったきっかけです。

―― 実際に入学してみて、印象は変わりましたか?

良い面はそのままですが、人とのかかわりの広さについては大きく印象が変わりました。

サークルなどで他大学の学生と関わる機会を作ることもできますし、自分の行動次第で人とのかかわりや幅をどんどん広げられます。そうして活動範囲が広がっていくという感覚がおもしろかったです。学校内でも学校外でも、関わりの続く大切な友達と出会えました。

また、学生同士だけでなく、先生方との距離感も近く、何かあったときに相談がしやすい環境なのも、この大学の良いところだと思います。

特に、大学生活を通じて関わった先生方の中に、何かがあったときに助けを求めやすく、話したい・相談したいと思えるような先生とも出会えました。話しやすさ、相談してもらいやすさなどを含めて、「自分もこういう人になりたい」と思えるような先生と出会い、学べたことも、とても印象に残っています。

―― 現在のお仕事の内容について教えてください。

医療機器の卸売をする企業で経理・総務事務として働いています。従業員の勤怠管理や、来客対応、伝票の書き起こしなど、幅広い仕事を担当しています。

私は大学生の頃から将来の目標として、健康で幸せな人が増えてほしいと思っていました。

今の勤務先では、扱っている製品が健康維持・予防医療に関わりますし、また日々の仕事の中のちょっとした気遣いや声がけを通じて働きやすい環境を作ることができるのではという意味でも、よい環境だと思っています。

―― 心理学で学んで活かされていることはなにかありますか?

キャンパスライフを通じて学んだことは先ほどのようなことですが、それとは別に、心理学の学問からは、次のようなことを学べました。

1つめが、他者に何かを教えてもらうときには自分の姿勢も重要だということです。

カウンセリングの授業のときに学んだことですが、自分が相手と同じような経験をしていればいるほど、つい自分と重ねてしまって、色々決めつけがちになります。しかし、その人の気持ちを分かるためには、相手の言葉に耳を傾けることこそが重要だと学びました。それをきっかけに、自分の考えの押しつけではなく、相手自身の気持ちをしっかりと理解できるようにコミュニケーションを取りたい、と強く思えるようになりました。

会社に入ってからもそうした、誰かに何かを教えてもらう姿勢を褒められることが何度かあって、活かされていると思います。

2つ目が自分の感情との付き合い方です。

高校生までは「マイナスな感情はあまり感じたくない」と思っていて、無理やりポジティブに捉えようとしていたこともありました。しかし、ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらも自分なんだと自己受容できたからこそ、何かがうまくいかなかったときに、自分だけでなく他人に対しても「そういうこともあるよね」と接することができるようになりました。

―― 卒業論文や社会心理学を通じて学んだこと、というのもなにかありますか?

3つめの学びが一番大きいことなのですが、授業や卒業論文を通じて「感謝の効果」を初めて学んだとき、とても衝撃でした。

単に「感謝はした方がいい」ということなら、小さい頃から学んできました。でも、心理学の研究で感謝にどのような効果があると言われているのか、裏付けがあるのかなど、具体的なことまではまったく知りませんでした。

この大学に入学してから、感謝が幸福につながる、ストレスが下がることなどを学びました。また、感謝はする側だけでなく、される側にもよい影響があることも知りました。そのときに、「もっと早く言ってほしかった!」と思うくらいの衝撃がありました。

卒業論文でも、働く場面で感謝がどのように大事かをテーマに研究をしましたし、居心地が良い環境でも、悪い環境でも、感謝をすることが幸福に働くためのコツになりそうということが分かりました。こうした感謝の重要性は、今でも人付き合いをうまく進めるために、役立てられていると思います。

―― 高校生や在学生に向けたメッセージがあればお願いします!

実際に進路に進んでみないと想像ができなかったりわからないことも多かったりすると思うので、進路に悩む人は多いと思います。私もたくさん悩みました。「これを学んでおいた方がいいかな、必要かな」と思うことを進路として選ぶのも良いと思います。また、自分が興味のあるものや、「学んでみたい」と思えるものに巡り合えたのだとしたら、それにチャレンジしてみることも良いと思います。

この大学にはチャレンジを応援してもらえる環境が揃っていると思います。学びたいという気持ちに答えてくれる先生もたくさんいると思うし、知りたいという気持ちに応えてくれる、素敵な大学だと思います。一休みしながら、みなさんに合った道が開かれて、素敵な学びや経験ができるよう願っています。

(聞き手・正木郁太郎)

投稿日時: 2025-03-26 投稿者: admin

卒業後の活躍について訊くインタビュー 片保 希実さん編

片保 希実さん
2018年 現代教養学部 人間科学科 心理学専攻 卒業
勤務先:横浜市北部児童相談所

―― 東女をなぜ受けたのですか?

指定校推薦で受験しました。中学から同じ部活を続けていて、多くの人は高2の冬に引退をするのですが、個人的には高3でも部活をしたいと思っていたんです。部活の方針として、日ごろから勉強との両立を求められていたのもあり、これまでの学校の成績を生かして受験ができたら、と思っていました。なにより、模試が苦手だったし、自分は一般入試には向いていないタイプだと思っていたので。部活を続けたいという気持ちと大学に行きたいという気持ちを両方叶えるため、推薦という制度を選びました。

どの大学にするかは、東女をはじめ心理学を専攻する大学をいくつか調べ、実際にオープンキャンパスにも足を運びました。その中で、東女のアットホームな雰囲気がとても気に入ったのと模擬授業が面白かったことから、東女の受験を決めました。

指定校推薦という制度を使ったため、おかげさまで高3のときに全国大会で決勝まで出場することができて、いい思い出になっています。

―― 心理学への興味はどういうところからだったのですか?

心理学への興味は、今から思うと、100人以上部員がいる部活の中で、人間関係におけるいろいろな楽しさや悩み、難しさを体験し、人間の心に興味をもったのが最初だったかもしれません。チームをまとめる力や集団心理にも関心があって、はじめは、社会心理学に興味を持ったように思います。また、もともと色にも興味があり、オープンキャンパスで認知心理学の模擬授業を受け、それがとっても面白かったことも、東女の心理学にいきたいと考えるきっかけになりました。

―― 入学して心理学を学んでどうでしたか?

幅広く心理学を学べるのがとてもよかったです。社会心理学、発達心理学、臨床心理学、認知心理学、精神医学と、心についていろいろな角度から学べました。

そのうち、実験の授業を通して、だんだん認知心理学に興味を惹かれていったんです。先輩の卒論研究として実験に参加するのも面白かったし、自分で計画して、調べたいことについて、きちんと統制群を設けて調査するという実験ならではの方法も面白くて、卒論では、実験で調査する認知心理学のゼミを選びました。

―― 東女の学生生活で印象に残っていることは?

一番印象に残っているのは友達関係です。他の女子大生を知りませんが、心理学専攻の学生たちは、みんな自分が興味のあることを割とはっきりもっていて、授業を選択するにしても、「私は次の時間、この授業受ける」「私はこっち」みたいに、それぞれやりたいことをもっている人たちでした。

特に仲が良い友だちも、それぞれの興味関心によって異なるゼミに所属し、自分たちの大切なものを尊重し合う関係がとても心地よかったです。休み時間とか昼休み、休日は、一緒に昼食をたべたり、映画に行ったり、旅行したりもしましたし、いまも、それぞれのライフスタイルがありながら定期的に会う大事な友だちです。 自分が学びたいことからつながっていく友だち関係は、高校までと違ったかなと思いました。

片保さんと指導教員の前川先生

―― どんな仕事をされていますか?

児童相談所で児童心理司として、療育手帳の判定をしたり、社会的養護児童のアセスメントや心理支援を行っています。社会に出て、大学や大学院では学ばなかったことを仕事を通して学ばせていただいている最中ですが、根底のところにあるクライエントに対する姿勢は、できるかぎり大事にしたいと思っています。

―― 心理支援の場でどんなことを感じていますか?

児童相談所での心理支援の場で思うのは、相談したくて来談される方ばかりと出会うわけではないということです。うまく関係がつくれないと、中断してしまうことも少なくありません。寄り添いたくても、リードしないといけないこともあり、心理職でありながらも、児童相談所職員としての顔、公務員としての顔なども意識していかないといけないと感じています。

そういう意味では、「やりがい」について考えてしまうことがあるけれど、それでも、子どもが少しでも安心したり、家族の関係が少しでも改善されたりする姿をみると、うれしいと感じます。同じ職場には20人近く心理職がいますが、そのほとんどが女性で、なかには子育てをしながら働いている方もいて、いろいろなモデルがいることが、この仕事を続けたいという気持ちにつながっています。

 最近は、新任職員の指導係を任せられるようにもなり、また新しい経験をさせていただいています。歳の差は数年であっても、自分とは異なる考え方や価値観などを持っている人を相手に、仕事を教えていくことの難しさと楽しさを味わっているところです。

―― 高校生に向けてメッセージをお願いします

高校生へ。やりたいことが決まっている人はもちろん素敵だけど、したいことや将来の夢が決まっていなくても良いと思います。私も、高校生の時は、まさか心理の仕事をしているとは思っていなかったので。いつかこれ!となったときに掴めるように、いまを大切に、好きなことに一生懸命にいてほしいです。もし、心理学に興味がでてきたら、幅広く学べ、教員も近くにいてくれるアットホームな東女が一つの選択肢になるかもしれない、と思います。

(聞き手・前川あさ美)

投稿日時: 2025-01-28 投稿者: admin

卒業後の活躍について訊くインタビュー 山田 和奈さん編

山田 和奈さん
2023年 心理・コミュニケーション学科 心理学専攻 卒業
勤務先:三井住友信託銀行株式会社

―― お仕事の内容について教えてください。

私は住宅ローン営業を担当しています。お客さまが住宅ローンを組まれる際の疑問やご不安を解消し、人生の一大イベントに携わらせていただけることにやりがいを感じています。

―― 銀行という業界に興味を持ったきっかけはあるんですか?

私は就職活動をする際、業務内容よりもその企業に勤めていらっしゃる方々の人柄や雰囲気を重視していました。様々な業界の企業説明会に参加する中で、金融業界には自分と似た雰囲気の方が多く自分自身の個性や良さを最も発揮できると感じたことが興味を持ったきっかけです。

―― 銀行と心理学って一見するとどうつながるんだろうと思うのですが、大学で心理学を学んだことが仕事にどう活かせていますか?

お客さまの潜在的なニーズやご不安をお話ししながら引き出せるというところにおいて、心理学を学んでいたことが活かせているのではないかと思います。私は接客の際に、言葉では「分かりました」とおっしゃっていたとしても「もう少し説明を聞きたいな」と思われているのではないかなど、お客さまが本心ではどう感じているのかを意識しています。発している言葉と実際に抱いている感情に違いがあることを心理学で学んだからこその視点だと感じます。

―― なるほど、それは具体的に役立ちそうですね。それ以外に、心理学の「知識」だけじゃなくて、考え方とかスキルとか経験とか、そういう部分で何か仕事につながっているというか、活かせている部分ってありますか?

時間がない中でも全力を尽くして最善のものを作り上げるという部分は大学4年間でとても鍛えられたと思います。大量の実験データをまとめたり論文を書き上げたりした経験は会社の業務の中でも役立っていて、大学生の時に頑張ったことが自分の力になっていると実感しています。

―― 卒論をがんばれば社会に出ても怖いもの無しですね!(笑) ところで、卒論ではどういう研究をやっていたのか教えてください。

認知心理学のゼミで、名古屋大学の方々と共同で人型のアンドロイドを用いた研究を行いました。アンドロイドが失敗をして恥ずかしがった時、アンドロイドに対する信頼感や親しみやすさにどのような影響があるのかを実験を通して検証しました。

―― 実際にやってみて期待した結果は得られたんですか?

人間の場合、失敗をした時に恥ずかしがると信頼感や親しみやすさが増加することが分かっています。アンドロイドも同様の結果が得られると仮説を立てましたが、アンドロイドが恥ずかしがっても信頼感は増加せず、親しみやすさのみ仮説通り増加するという結果が得られました。完全に仮説通りの結果が得られた訳ではありませんが、得られた結果をもとに「では、アンドロイドと人間の違いは何だろう」と知見を深めることができました。今後アンドロイドやAIがさらに日常に溶け込んでくる中で、それらをどう活かすことができるか考える際に研究の結果が少しでも役に立てば良いなと思います。

―― そうですね、心理学の知見が社会に役立っていくといいですね。 話は変わりますが、東京女子大を受けてみようかなって思ったきっかけはあるんですか?

高校生の頃に参加したオープンキャンパスで、田中章浩先生の模擬授業を受けたことがきっかけです。模擬授業では目の錯覚や音楽の認知、日本人と欧米人の感情を判断する顔パーツの違いなどを扱われていて、このような分野も心理学なのかと興味を持ちました。心理学というと曖昧なものだと思われがちですが、人々が漠然と印象で捉えているものを実験・分析し目に見える形にして実証するというのがとても面白いなと感じました。文系ではありますが半分理系のような実験系の心理学もあるのだというところに惹かれ、将来ここで卒論を書きたいと思い受験しました。

―― 自分の模擬授業がきっかけになったと聞けて、うれしいです! では、最後に高校生のみなさんにメッセージがあったらお願いします。

高校生のうちは何かを決断する時に「周りにどう思われるか」を気にすることも多いと思います。でもそういうことはあまり気にせず、自分のやりたいことや自分の本心と向き合う時間を大切にしてほしいと思います。また本心では「一生懸命やりたい」と思っていても一生懸命やりづらい環境というのも世の中にはあると思います。その点、東女は真面目で一生懸命やることが美徳だと思っている人が多く、卒論にしてもサークルにしても色々なことに全力で向き合う人ばかりでした。東女に行きたいと思ってくれている高校生の皆さんには、東女は自分がやりたいことに全力で取り組むことができ、それを周りも応援してくれる環境だとお伝えしたいです!

(聞き手・田中章浩)

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